兵庫県姫路市の県立高校が2月の卒業式で、髪形を理由に3年の男子生徒(18)=当時=が卒業生用の席に着席することを認めず、他の生徒がいない2階席に隔離していたことが判明した。
とのことで、話題になっています。
「これは人種差別ではないか」「人権侵害じゃないか」って声が多く上がっているのですが
個人的にはその声に首をひねっております。
生徒は、特別な日だからと、自分のルーツにのっとって、伝統的な髪型にしたらしいのですが
じゃあ「ルーツや伝統があるなら、どんな髪型でも卒業式に出てもよいのか?」となり
例えば 「先祖はアフロだったので、わたしはアフロで卒業式にでます」だとか「先祖はモヒカンだったので、わたしはモヒカンで卒業式に出ます」みたいなのも問題はないのか?
みたいな話しになる。
それに正直、この記事が注目されているのは「黒人」の髪型だからで
例えば「白人、金髪の親をルーツにもつ俺が、金髪に染めて卒業式に出ることにしました」みたいな子が卒業式に隔離されたても、ここまで注目を浴びなかったのでは? とも思う。
そして「白人、金髪の親をルーツにもつ俺が、金髪に染めて卒業式に出ることにしました」みたいな子がいれば、この学校は同じく「隔離」という対応をしたであろう。
学校が問題視しているのは「人種」ではない。
世の中には、仮装して卒業式するのが伝統みたいな自由な学校もあるが、この学校はそうじゃなかった。というだけの話しだ。
「校則」があるなら、それを守るべきだ。
日本人をルーツに持つ日本人が、「制服の着用をするべき」という校則がある学校で、着物や浴衣を着てきたら、「別室に待機」という処置をとられても不思議はないだろう。
そしてその校則に文句があるなら、卒業式の前にいうべきだっただろう。
ルーツに誇りをもつのは良いことだし、伝統を守ることもよいことだ。だがTPOや校則を守るのも大事。
ただ、それだけの話しだと思うのだが。