はい、見てきました。
ジョジョ好きとしては、見に行くしかないでしょ。
感想としては「とっても良かった! 良かった! けれど、ぶっちゃけ映画館でなくてもよかったかも」というのが感想。
とりあえず、ドラマの実績もあるけれど、あれだけ癖のあるマンガをここまで良い形で実写化したな! と拍手喝采を贈りたい。
・・・いやー、原作が同じジャンプ作品なのに、なんでここまで差がついたのか・・・
考えてはいけない・・・
そもそも同作品の原作映画が・・・ということも考えてはいけない・・・
話しがかなり、それた。戻そう。
ともかく高橋一生さんが、素晴らしい。
岸辺露伴の初恋、そして過去。
思春期の岸辺露伴が人妻と絡むのは、なんだか見てはいけないものを、見ている気分になって、そのあたりドキドキした。
ただ、原作を知らない人と、この作品が生まれた経緯を知らなきゃ、「これ、舞台がルーブルじゃなくても良いのでは?」ってなるかも。
ルーブルも綺麗で良かったし、それなりに映画映えはしていた。
だけど正直、この話しは日本の適当な美術館に置き換えても話しが成り立つ。
「原作」はフランスのルーヴル美術館とフュチュロポリス社が2005年より実施してきたプロジェクトの第5弾として作られたもの。
ざっくり言うと「企業案件」みたいなもの。
なので、「原作」はルーブルでなくてはならない。
のだが、ダ・ヴィンチ・コード(洋画 )のように、美術館になにか謎の鍵が隠されているとか、そこから謎が大きく広がっていき、大きな真実にたどり着く
--と、いうことはなく、あくまでも、ルーブル美術館はただの一つのとっかかり。ただの「背景」と化しているのが少し残念ポイント。
全体の空気感はドラマそのもの。
正直、テンポが遅い。時間を無駄に稼いでいるのではないか? と、感じるところもあった。
その分、話しは濃密に感じたし、話しの重要アイテムである「絵」もホラーそのもので、とても良かった。
のだが、これは正直、映画館で見るより、家でじっくり見るタイプの作品だと思う。