テレビ朝日、トークバラエティー番組『イワクラと吉住の番組』にて人気漫画『HUNTER×HUNTER』(ハンター×ハンター)が特集され、作者・冨樫義博氏からの手紙が読み上げられた。
その際、未完のまま冨樫氏が亡くなった場合の結末となるDパターンが世界初公開された。
「結末は決まっていますか?」という質問に答えた形で、冨樫氏による長文の手紙が読み上げられた。以下、冨樫氏からの手紙全文となる。
大まかにはA・B・C、3パターンの終わり方を用意しています。
読者の反応を、賛否の比率で想定した時にAは賛が8否が2(評価が高いという意味ではなく、私的には無難な展開で批判票が集まりにくいだろうとの読みです)。
Bは賛否が拮抗し、Cは賛が1で否が9くらいではないかと予想しています。
(結末Dパターンは) 池のほとりで釣り竿を握り微動だにしない少女。
突然竿が大きくしなり、少女が叫ぶ。彼女の名前はギン。
ギン「来た来た来たァァ!!」池の主を担ぎ、得意気にギンは1人の女性の前に立ち言い放つ。ギン「約束通り主を釣ったよ!!お母さん!!」
さらに女性に近づき小さな声でギンは続ける。「これでもう二度と私にハンターになれとか言わないでしょ…!」仕方なくうなずく女性。ギンは主を担ぎながら去って行く。
母親「主を釣り上げることで狩猟(ハント)に目覚めてくれると思ったんだけど…ねぇ?」女性が隣の夫に同意を求める。
父親「島から一生出ないで店を継ぐ…。それが現在(いま)のギンの希望なんだ。尊重してやろうよ」。
女性はまだ不満気だ。母親「まぁ、途中で気が変わるかも知れないしね。全くあなたもギンに何でそんなに…って、そりゃミト大ばあばとノウコばばの血筋よねェ…。」どうやらミトとノウコが血縁関係にないことを女性は知らないらしい。
夫は静かにほほ笑む。あきらめきれず、女性は続ける。 母親「でも!ゴンじいは有名なハンターだったんだし…!あの娘(コ)だっていつかはきっと島を」
ギン「出ないからねッッ!!」姿すら見えなくなった森の奥から、両親のやりとりが聞こえるはずもないのに叫び返す娘。
父親は楽しそうにつぶやく。父親「お見通しだね」
場面が変わり、ミトのころから続くお店。主はきれいにさばかれ全ての部位が下ごしらえされている。
作業をしながらギンの独白。ギン(お母さんはわかっていない…)(じいがハンター時代の思い出を楽しそうに話す時、大ばぁばがさり気なく席を外していること)(ノウコばばの相槌が全て誰かからの伝言で、ばばがじじのそばにいられなかった寂しさを控えめに滲ませていること)包丁を持つ手でまな板を強くたたく。(私はまっぴらだ!!)(誰かの帰りを何ヶ月も何年も心が締め付けられる想いをしながら待つのも!!自分が誰かを待たせるのも!!)(私は…)
扉が開く音。のんびりとした穏やかな声が響く。小太りの少年が植物を抱え入ってくる。少年「山菜とったよ~♪ おおっすげ~本当に主を釣ったんだ!」「よ~し島民全員にふるまおうぜっっ」
ギン(私はずっと…ずっと一緒にいたい人と)
少年「皆の喜ぶ顔が目に浮かぶぅ♪」「さあ、始めよ~♪」
ギン(ずっと一緒にいる!!)「うんっっ!!」満面の笑顔で料理を作る2人。
島から一羽の鳥が飛び立つ。大空を鳥が舞う。鳥の下にはどこかの街。様々な人々。誰かの息子、誰かの娘、誰かの孫が色々な場所で暮らし、誰かと笑顔で交している。
それはあのキャラの子どもや、あのキャラの孫かも知れない。鳥が空の彼方へ飛び去る。それを見送っている誰かの後ろ姿。 完
超簡単にまとめると、ゴンの孫が好きな人と幸せに過ごしますEND。と、いったところか。
しかし、なかなか話しが進まない『HUNTER×HUNTER』。はたして、そこまでたどり着けるのか? が、疑問である。
まさかとは思うが、連載を伸ばしまくって、死に逃げ・・・なんて画策しているのではなかろうかと、考えてしまう。
ぜひ、『HUNTER×HUNTER』の別の結末も見せてもらいたいものである。
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