円安のせいで、色んな物が高騰している昨今。
それでも、円高の恵みを受けたのは、やはりというか「輸出」の部分だったようだ。
政府は5日、2022年の農林水産物・食品の輸出額が、2年連続で年間1兆円を突破したと発表。
円安が追い風となり、過去最高だった前年同期を上回るペースで推移したようだ。
日本産の果物などは、海外でも評価が高いと聞くし、この機会に日本産のものを手にとってみた海外の人も多いのだろうか。
日本の味を海外の人に知ってもらうことは嬉しいが、「輸出業」が潤ったところで、関係のない一般人の懐が寂しく、物価が高騰していることには変わらない。
今のドル円の相場は、130円の後半をいったり、きたりといった感じ。
もう、これが当たり前のようになってしまって、「円安」と騒がれることが少なくなっているように感じる。
しかし2000年以降の130円超は2002年だけ。130円代は実に20年ぶりのことだったことを忘れてはならない。
騒がれていないからと、政府に円安対策をおろそかにされて困るのは、物価高に苦しむ一般市民なのだから。