情報番組「ぽかぽか」(フジテレビ系)にて、ゲスト出演した俳優の高畑淳子さんが、不適切発言をし、それに対して謝罪&取り消しをした。
発言があったのは11日放送。
「人生最大のピンチ」というテーマで、仕事が安定してきたタイミングで更年期障害になってしまった際のエピソードを話した際のことだ。
汗が止まらなかったといい、病院に行ったところ「ホルモンがなくなったんですね、お薬出しましょう。はい次の方~みたいに」といい、「もう牛の屠殺みたいに......」と流れ作業的な診察だったことを例えた。
単に「流れ作業のような診察だった」と言えば良いところを、「牛の屠殺みたいに」と言ったことが問題視されたようだ。
命と向き合って作業されている方への侮辱・・・と、いう感じではなく
日本では江戸時代までは仏教の殺生禁断の思想などから食肉がタブー視されており、食肉処理(屠殺)の仕事は被差別部落の人々が行ってきたという歴史から、現代も食肉処理に係る職業への偏見・差別が問題視されていて、「屠殺」「屠殺場」ということはNG。
「食肉処理(場)」と呼びなさい。ということになっているらしい。
なんにしろ職業差別につながるということで、非難の的となったようだ。
申し訳ないが、この騒動を知るまで、「屠殺」「屠殺場」と言うことはNGということは知らなかった。
そういう意味ではある意味、俳優の高畑淳子さんに感謝である。
牛、豚、鶏などのお肉を食べるには、「食肉処理(場)」の人たちの働きが欠かせない。
昨今はヴィーガンなどが、そういう職業の人を攻撃もしているが、命にもっとも向き合っている職業ともいえる人たちに、敬意を表したい。